ボストン駐在妻のLittlepondです。
今回は、ボストン駐在員が滞在中に一度は行く(もしくは行きたい)メイン州の海産物工場「ISFトレーディング」をご紹介します。
ニューイングランド在住の日本人なら、知らない人はいないと言われるほど有名な「日本人がやっている海鮮の直売所」であるISFトレーディング。
2022年の年末に、正月らしくお刺身とウニが食べたい!と出かけてまいりました。
これから行く人の参考になればと思い、記事にまとめました。
ボストン市内から車で(渋滞がなければ)1時間45分程度で行ける、メイン州ポートランドのISFトレーディング。
お店でもレストランでもない、海産物「直売所」として日本人には有名です。
訪れたのは2022年の12月30日でしたが、日本人と思しきファミリーがたくさん車で来て、海鮮のお持ち帰りをしていました。お正月に食べる生ウニやお刺身の調達でしょう。
工場直売所の入り口はこちら。どこから入るの?と心配になりますが、大丈夫。
ここがISFトレーディングの入り口。勇気を出してドアを開け、工場に潜入します。
ドアを開けて右手に進んで行くと、このような工場で作業をするスタッフさんが目に飛び込んできます。
その左手にあるのが注文カウンター。ここでメニューを見ながら、冷凍か冷蔵のメニューを選びます。
持ち帰る人はほとんど冷凍を買って行きますが、ここで食べて帰りたい人のために、ちゃんと採れたて、捌きたての海鮮を冷蔵で売ってくれます。
わが家は「お刺身セット」や「板ウニ」「いくら」などを頼みました。
購入した商品は工場2階にあるイートインコーナーで食べることができます。ここはあくまでも「スタッフさんが食事をするスペース」らしく、休憩中のスタッフさんもいます。
美味しそうな海鮮を前にして、テンションが爆上がりして大声で騒がないように気をつけましょう。
お醤油やわさびなども用意されていて、食後にいただけるコーヒーや緑茶のティーパックとお湯もセルフサービスで置いてあります。素晴らしすぎるイートインコーナー。
海鮮丼にしたいなら、一緒にNISHIKIのチンするゴハンを買うのがおすすめです。
いよいよ、好きな海鮮を乗せてオリジナルの海鮮丼を作ります。
甘くてとろける、採れたてのウニを頬張ると、メイン州のポートランドまではるばる、2時間近く運転してきて良かった〜とため息がこぼれます。
ISFトレーディングの板ウニは、メスとオスが選べます。大人数で行ったら、オスメスの食べ比べをしてみるのもおすすめ。
オスはダイナミックで食べ応えがあり、メスは繊細で甘く、なめらかな舌触りが特長です。
もう動けないほどお腹がいっぱいになったら、腹ごなしのために工場の入るビルの周りをお散歩してみましょう。
入り口のあるドアから、駐車スペースを背にして海側へ歩いてくると、こんな景色が見られます。
歩きながら、ふと「なんでこんな場所に、日本人が次々と訪れる海産物工場があるのだろう?」と思うはず。
そんな人は、お店に置いてあるこちらの新聞記事のコピーをぜひもらって読んでみてください。
交通事故に遭った玉置さんが人生を見つめ直すために渡米し、そこからメイン産のウニを日本とアメリカへ流通させるビジネスを成功させるまでのストーリーが記事になっています。
もともとはロブスターなどの漁を邪魔するモノとして、完全に捨てられていたメイン州のウニを、日本とアメリカで人気の食材としてブレイクさせた経緯や、玉置氏(常連さんの通称はあっちゃん)の人生も興味深く、思わず読み入ってしまう記事です。
私が訪れたときには玉置あっちゃん氏がカウンターにいらっしゃって、記事のコピーを手渡してくれました。日本人ならこれを読んでから、ISFトレーディングのウニをいただくと、その美味しさと有り難さも存分に堪能できるはずです。
いかがでしたでしょうか?
メイン州のポートランド周辺は、この他にもLL Beanの本店があるフリーポートもあり、食と買い物、シーフードやシーサイドの雰囲気を味わうには最高のスポットです。
海鮮はやっぱり冬が美味しいですが、一年を通して楽しめる場所なので、ぜひボストン滞在中に訪れてみてください。