ボストン駐在妻のLittlepondです。
2018年より夫の転勤でボストン郊外に住んでおり、渡航当時8歳(3年生)の長女も帯同しています。
この「ボストン駐在妻の便利帳」では、私がボストン駐在妻生活で得た情報を、これからボストンへ赴任や留学でいらっしゃる方へ発信しております。
今回はボストン周辺で日本人駐在員が住みやすい街をまとめてみました。
まずアメリカ生活では、車の運転ができるか、車を所有するかによって、生活の利便性が大きく変わり、ボストン周辺も同じです。
この記事では、住むエリアの参考していただけるよう、車を持つかどうかで大きく2つのエリアに分けてご紹介していきます。
車の運転ができなくても便利な街2選
車を運転せず、バス&地下鉄(T)で生活する予定の人は、ボストン市内に近いこちらの2つのタウンを選ぶ日本人が圧倒的に多いです。
お勤め先がボストン市内や、MGH(マサチューセッツ総合病院)、ブリガム&ウィメンズホスピタル、タフツ大学病院、マウントオーバンホスピタル、ハーバード大学、MITなど、大学病院や研究施設へのアクセスがよいため、研究や留学で来ている日本人が多く住んでいます。
お子さんを帯同するファミリーには、学校にESL(英語が母国語でない生徒のためのクラス)があるこちらのタウンがおすすめです。
ブルックライン(Brookline)
まず、日本人が一番多く住んでいるタウンと言えばブルックライン(Brookline)。
ジョン・F・ケネディの生家があり、彼の出身タウンとしてもマサチューセッツでは有名なタウン。地下鉄(T)のグリーンラインが通っているので、市内へのアクセスはもちろん、ニュートン方面へのアクセスもしやすいです。
マサチューセッツでは数少ない日系スーパーマーケット「マルイチ(Maruichi)」は、ブルックラインに大きな店舗があり、市内周辺の日本人の御用達スーパーマーケットです。
公立学校については、ブルックライン市は日本人が多く、ローレンス・スクールには日本人ESL教師(2023年現在はAkiko先生)がいます。リンカーン・スクールも日本語を話すESL教師が常駐していることが多いそうです。
また、ブルックライン市はキンダー(年長)から8年生(中2〜中3)が一緒の学校に通う「K-8」の学校体制なので、兄弟で同じ学校に通える期間が長いのも便利なポイントです。
(他の学区は小学校の学年はK-5(年長から5年生まで)のことが多い)
ローレンス・スクールには日本人PTAもあり、日本人向けPTAマニュアルも存在します。英語で苦労したくない保護者や生徒に手厚いのが特長です。
しかし、日本人家庭が多く日本人での交流が多いため、子供の英語が上達しないと言う人もいます。
【ブルックラインの公立学校情報】
Brookline Public Schools
The Public Schools of Brookline / Homepage
ケンブリッジ(Cambridge)
ケンブリッジ市はハーバード大学やMITがあり、製薬会社などの駐在員も多いタウンです。
地下鉄(T)のレッドラインが通っているので、電車で市内への通勤や、イーストケンブリッジ(ベルモント・アーリントン方面)の「Alewife駅」へ地下鉄1本で行けるのも便利です。
日系スーパーはありませんが、レッドラインの「Central駅」に韓国系スーパーの「H Mart」があります。
ケンブリッジ市内の「Kendal/MIT駅」「Central駅」「Porter駅」「Davis駅」はレストランやカフェ、バーが多い繁華街で、学生や若い夫婦がたくさん住んでいます。
ウエストケンブリッジにある「Alewife駅」は新しいアパートメント(マンション)が多く立ち並び、近くにショッピングモールもあるため、子供がいるファミリーに人気ですが、駅前は局地的に日本人が多いエリアでもあります。
【ケンブリッジの公立学校情報】
Cambridge Public Schools
車を運転できた方が便利な街5選
車が運転できないと不便なエリアですが、この5つのタウンは郊外で治安がよく、比較的ボストン市内へのアクセスもよいため日本人に人気があります。
公立学校にはELL(英語が母国語でない子供のクラス)もあり、家で英語を話さない生徒の受け入れ体制があります。
レキシントン(Lexington)
ベルモント(Belmont)
学校レベルが高く(MA州内ランキング5位以内常連タウン)、あの皇后陛下の雅子さまが高校までを過ごした街として日本人には有名なのがベルモント。
レキシントンと同じように、住んでいるだけで知的レベルも経済レベルもワンランク上に見られるタウンです。
スーパーマーケットやおしゃれなカフェ、ティールームなどが点在し、住宅の広さも魅力のエリアでもあります。
隣のアーリントンに日系スーパーのマルイチ(Maruichi)があり、ベルモントの日本人はよく利用しています。バスだけでなくコミューターレール(通勤用の電車)の駅もあるので、車を使わずに市内へ通勤もできます。
日本人で未就学の子供がいるファミリーには、日英バイリンガル幼稚園の「Cedar Hill Bilingual School」もあります。
K(年長)以上はエレメンタリー(小学校)ですが、ベルモントは5年生からミドルスクール(中学生)になります。
【ベルモントの公立学校情報】
ニュートン(Newton)
治安の良さマサチューセッツ1位になるのが圧倒的に多いニュートン。公立学校(K-12)の小・中・高校の総合ランキングでも1位の常連タウンです。
小澤征爾や松坂大輔が住んでいたことで日本人の知名度ナンバーワン。「安全」「学校レベルが高い」「日本人が多く住んでいる高級住宅街」という理由で大人気のタウンです。
ニュートンの中心には地下鉄のグリーンラインが通っているので、ボストン市内やブルックライン方面への通勤や買い物が便利です。
車があると便利な地域ではありますが、地下鉄Tとバスを使いこなせば買い物や通勤にも困らないので日本人が比較的多いタウンです。
教育については、公立学校のレベルが高いだけでなく、ESL(英語が母国語でない生徒のクラス)や、スペシャルニーズ(発達や身体的な障がい)を持つ子たちも個別の教育プランが取りやすいことで有名なタウンです。
【ニュートンの公立学校情報】
アーリントン(Arlington)
ウォータータウン(Watertown)
コロナパンデミック後から再開発がガンガン進み、おしゃれで最先端のモール「アーセナルヤーズ」を中心にイケてるタウンになったウォータータウン。
ベルモントとニュートンに隣接しているタウンで、ハーバード周辺にもアーセナルストリートのバスや自転車で行ける便利なエリアです。
ウォータータウンのアーセナルヤーズには日本の回転寿司「くら寿司」や、焼き鳥屋の「鶏ジロー」が入っています。
他にもスタバや、ビアホールの「CITY WORKS」、ブランド服のアウトレット「マーシャルズ」や「ロシェブラザーズ」などの意識高い系スーパーマーケットもあるため、MA州内で住みたい街ランキングでぐんぐん上位に上がってきているタウンです。
日英バイリンガル幼稚園の「Circle Of Boston」もあります。
公立の小中学校にはESLがあるため、英語が母国語でない生徒も受け入れています。
【ウォータータウンの公立学校情報】
Watertown Public School
https://www.watertown.k12.ma.us
不動産屋(リアルター)が決まっていない人は?
駐在や留学が決まり、ある程度の住む場所が決まったら、ボストンエリアには日系不動産のエイブルがあるので、会社指定のリアルターがいない場合はこちらに尋ねてみるのがおすすめです。
ボストン周辺はエリアによって家賃も違うので、駐在員手当や会社との相談も含め、移住の6ヶ月前くらいから探し始めるのが良いと思います。
以上、ボストンへのお引越しの参考になれば嬉しいです。
【こちらもおすすめ】