ボストン駐在妻のLittlepondです。
2018年より夫の転勤でマサチューセッツ州のボストン郊外在住、渡航当時に8歳(小3)の娘を帯同しています。
これからボストンで生活を始める人や、ボストンへ来る方へ向けたブログ「ボストン駐在妻の便利帳」ですが、今回の記事はボストンで日本人が不便に感じることをリストアップしてみます。
アメリカのなかでも日本人が暮らしやすいイメージの都市ボストンですが、それでも不便なことはたくさんあります。
そこで私がもし「これからボストンに来る日本人にアドバイスするとしたら」こんなことを覚悟してきてください、と伝えたい内容をまとめました。
ボストンの「寒さ&雪」
まず、冬がとにかく寒いボストン。
年にもよりますが、学校が休みになるほどのスノーストームが年に数回はくるのを覚悟してください。
学校や会社に行けないどころか、外に出るのも危険なレベルの低気圧が襲ってきて、その後は雪国出身者で雪かきが不慣れな人なら必ずぶっ倒れるほど雪かきで疲れます。
今年の冬は最低気温が−22℃を記録し、学校が「低温のため」休みになりました。
日本人にとっては「想像を絶する寒さ」の日が年に数日はあるのです。
寒いのは冬だけではありません。5月まで日によっては暖房が必要で、9月の終わりからも暖房を入れることが多いボストンでは、ヒーターなしで過ごせるのは7月、8月のみと言っても過言ではありません。
夏でもスーパーマーケットの生鮮売り場は「冷蔵庫のなかにいるみたい」と思うほど寒いですので、薄着でスーパーに行くと、寒すぎてゆっくり買い物もしていられません。
街を歩いていると日陰が寒いので、ビルの間で日陰が続く道路では急に「寒っ!」と震えることもありますので、夏でも長袖の羽織りものは必需品です。
ボストンの「家賃&暖房費の高さ」
家賃の高さは全米でも3本の指に入ると言われるボストン。
ボストン市内から郊外(ニュートン・レキシントン・ベルモントなど)で日本人が好んで住むエリアは、ワンルーム(STUDIO)でも1500ドル〜2000ドル、2、3ベッドルームのファミリー向け物件であれば、2500ドル〜5000ドルが相場です。
一人暮らしでワンルームを借りても家賃20万以上は当たり前。だから学生さんはファミリータイプの物件をルームシェアすることがほとんどです。
4人家族で住むなら、最低でもベッドルームは2つ以上必要ですが、日本円にして月の家賃30万円以下の物件を探すのは難しいでしょう。
かといって、郊外で日本人が少ないエリアや、家賃が安いエリアは低所得者が多く、犯罪率も高く、公立学校のレベルも低いので、よほどの理由がない限り住まないのが無難です。
また、夏は冷房がいらない日がほとんどですが、冬の暖房費はファミリータイプでも500ドル〜800ドルあたりが相場です。省エネタイプの暖房設備ならもう少し安くなりますが、アメリカの住宅はセントラルヒーティングで家中を暖めるので、日本と比べると高いです。
冬場は北海道の暖房費と同じようなレベルか、それ以上を覚悟しておく必要があります。
ボストンには日系スーパーマーケットが少ない
ボストンには日系のスーパーマーケットが多くありません。
西海岸(カリフォルニア州など)に住んだことがある日本人は必ず「ボストンって日本のスーパー少ない!」と言います。西海岸ではおなじみの日系スーパー「ミツワ」や「東京セントラル」「ニジヤ」も、出店する気配さえまったくありません。
ボストン近郊で日系食料品が買える店といえば、MaruichiかEbisuyaのみ。
あとは韓国系スーパー「H Mart」などを使って、ボストン在住日本人は日本食材を入手しています。
ボストン近郊で日系スーパーはこちらの記事を参考にしてください。
日系スーパーが遠いところに住んでいる日本人は、Amazonを使って日本の商品を購入しています。
ボストンに日系の学習塾がない&日本語学校が遠い
帰国子女受験や日本の教科書のフォロー学習をしたくても、日系の大手学習塾がまったくないボストン(アーリントンのZ-kaiは2023年6月に閉館)。
ボストン日本語学校では、小学部・中学部は日本の教科書を使って文科省課程の学習を行います。
小学生は国語と算数の2教科、中学生は国語1(読解)国語2(文法・古文・漢文・詩など)、数学の3教科のみの授業で、理科・社会はありません。
日本語学校はメドフォードハイスクールの校舎で、市内やブルックラインなどから車以外の交通手段で通うにはちょっと不便な地域にあります。
日本語学校では運動会や文化祭など、学習以外で日本文化に触れる機会も多く、日本人同士の交流もできるので、在米歴が長い日本人家庭にはありがたいです。
短期間で帰国してしまう家庭は、毎週土曜の午前中が日本語学校でつぶれてしまうより、家族でアクティビティや旅行を楽しみたいということが多いようです。
わが家をはじめ、ボストンの駐在家庭が日本語学習や帰国子女受験対策で使用している個人塾や通信教育はこちらの記事にまとめました。
いかがでしたでしょうか?
以上、ボストン生活で日本人が不便に感じることをまとめてみました!
これからボストンへいらっしゃる方の参考になれば嬉しいです。
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