ボストン駐在妻のLittlepondです。
ボストンへ赴任・駐在でいらっしゃる皆さんとそのパートナーへ、ボストン駐在を楽しむ情報をお伝えしているブログです。
今回は、私も大好きで夏・秋には毎年でかけるバークシャー地方でおすすめの「美術館をメインに訪ねるドライブルート」をご紹介します。
「マサチューセッツの軽井沢」バークシャーに、ぜひご夫婦やファミリーででかけてみてください。
ストックブリッジのおすすめスポット
ノーマン・ロックウェル美術館
ノーマン・ロックウェル美術館
オフィシャルサイト
ノーマン・ロックウェルはアメリカを代表する画家の一人。1953年から1978年に亡くなるまでストックブリッジで過ごし、この町に作品のほとんどを寄付したと言われています。
どこか可愛らしくて、人間味があって、ノスタルジックなアメリカの風景を描き続けたロックウェルは、名前を知らなくても「あ!この絵の人ね!」と、思い出せる人も多いはず。
47年間に渡り「The Saturday Evening Post」の表紙イラストを描き続けたことで有名です。
他にも、アメリカのごく普通の家庭や、風景を描いた作品がたくさんあり、20世紀の古きよきアメリカをじっくり堪能できます。
常設展示のなかでもイチオシは、やっぱりこの「Home For Christmas(Stockbridge Main Street at Christmas)」です。
この絵をじっくり鑑賞してから、ストックブリッジの街中を散策してみるのがオススメです。建物やお店など、現代でもそっくりそのまま残っています。
夏場はこちらのカフェがオープンしていて、ロックウェルが実際に使っていたアトリエも公開されています。
ノーマン・ロックウェル美術館は、ただ貯蔵品を集めただけでなく、ロックウェル本人がそこでバークシャー地方の自然を肌で感じながら創作活動を続けた場所でもあります。
そんな空気を感じながら、季節によって移り変わる大自然のなかにある美術館を楽しんでみてください。
Red Lion Inn
ノーマン・ロックウェル美術館からストックブリッジのタウンへ下りてくると、ロックウェルも描いたメインストリートの端にあるのが、Red Lion Innというホテル。
Red Lion Innオフィシャルサイト
ノーマン・ロックウェルの「Home For Christmas」にも描かれています。
ホテルのロビー奥にあるタバーン(居酒屋風レストラン)ではブランチとディナーがいただけます。
Red Lion Inn Tavern オフィシャルサイト
ブランチとはいえ、アメリカのタバーンですので、日本人的にはかなりお腹いっぱいになるメニューばかり。
そして、このRed Lion Innで日本人的に見逃せないのが、ロビー奥の部屋にある上皇上皇后両陛下と小澤征爾氏のお写真。
バーのスタッフさんたちに聞くと、最近までSeiji Ozawaはよくストックブリッジに来ていたよ〜とのこと。多くのスタッフや住民がよく見かけたそうです。
小澤征爾氏が長年指揮者をしていたボストン交響楽団によるタングルウッド音楽祭が行われるレノックスも近いからですね。
Red Lion Innからは、ロックウェルの絵画にも描かれたストックブリッジのメインストリートをお散歩してみるのがおすすめ。
絵画の世界に入ったかのような、かわいらしい街です。
ノーマンロックウェルが愛したストックブリッジの街を歩いてみると、まるで美術館の延長のように楽しめますよ。
ウィリアムズタウンのおすすめスポット
ストックブリッジから北へ50分ほど車を走らせるとウィリアムズタウンに到着します。
ここはリベラル・アーツ・カレッジのウィリアムズカレッジや、その美術館もあり、街全体がアートな雰囲気を醸し出しています。
そのなかでも、日本人的に見逃せないのは、やっぱりクラーク美術館。
クラーク美術館
クラーク美術館オフィシャルサイト
クラーク夫妻が世界中から集めた美術品を展示するクラーク美術館。全部個人のコレクションと考えると、それだけで圧巻です。
見覚えのある大きなガラス窓と、コンクリ打ちっ放しの建物。
「あれ?ここ日本?」
という錯覚に一瞬でもおちいってしまう日本人は私だけではないはずです。
安藤忠雄デザインだけでクラーク美術館に満足してはいけません。ここの貯蔵品で有名なのは、19世紀フランス印象派の絵画コレクション。
モネやルノワールの作品は必見です。
ゆっくり見てまわると2、3時間はあっという間に経ってしまうクラーク美術館。
カフェやレストランも入っているので、休憩を取りながらの見学がおすすめです。
同じ日に隣町のマサチューセッツ現代美術館(MASS MoCA)へハシゴするのであれば、体力は残しておくのが良いでしょう。
ノースアダムスのおすすめスポット
クラーク美術館のあるウィリアムズタウンから車で15分。ノースアダムスにはマサチューセッツ現代美術館(MASS MoCA)があります。
マサチューセッツ現代美術館(MASS MoCA)
MASS MoCAオフィシャルサイト
「マスモカってこんなところにあるの?」と思うほど、ボストンから遠い遠いノースアダムス。マサチューセッツ州の端っこです。ここまで来たら、丸一日かけてMASS MoCAとノースアダムスの街を楽しみましょう。
まずは、マサチューセッツ現代美術館、通称マスモカ(MASS MoCA)。10000歩から15000歩は歩くのを覚悟してください。めちゃくちゃ広い館内に、ダイナミックな現代アートが並びます。
さて、歩き疲れて(アートはぶっちゃけどうでもいい)ヘトヘトなお父さんお母さんは、MASS MoCAのコートヤードにあるブルワリー「Bright Ideas Brewing」でビールを一杯。
コートヤードにはフードトラックが出ていますので、ビールと一緒にタコスやピザ、ファラフェルなどの屋台飯を楽しんじゃいましょう。
コートヤード内にはアイスクリームやコーヒーを買えるショップもありますので、何度でも休憩ができてしまいます。
また、ノースアダムスの街なかにも現代アートがたくさんあり、時間がある人はそちらを巡ってみても良いでしょう。
マサチューセッツ現代美術館(MASS MoCA)は「アートとか美術館って苦手なんだよな〜」という人でも、トレッキングやお散歩感覚で楽しめます。
美術、興味なーい、という人でも、一緒に行けば「なんかここ、楽しかった」と言わせる魅力のあるスポットです。
The Golden Eagle Restaurant
モホークトレイルを通ってボストン方面に帰る途中にある、ルート2のノースアダムス名所「ヘアピンターン」
その途中にあるのがガイドブックにも載っている「The Golden Eagle Restaurant」です。
ここはビールを一杯、または帰りの長距離ドライブに備えて腹ごしらえには最適。さっくり上がったフレンチフライとボリューミーなサンドイッチは絶品でした。
そして、ここで最後にノースアダムスの絶景を楽しんで、ボストン方面へ帰るのもアリでしょう。
夏から秋にかけては紅葉を楽しむドライバーや、短い夏を楽しむバイカーたちでいっぱいになるレストランですので、お昼や夕飯どきを外しての来店が狙い目です。
いかがでしたでしょうか?
バークシャー地方への旅行・ドライブの参考になれば嬉しいです!
では皆さま、素敵なボストン駐在生活を!